17 団子の木むがしむがし、人間が上の方向いで、口さえ開いてると、上からいろいろな木の実、ポタンポタンと落っで来て、不自由しねがった。ところが、団子の木さは何年かに一度しか実らねがったって、実が。ところでその団子の木の実を食うなて、神さまから禁じられておった。なぜならば、それ食うどお前だは額 そして他の木さは、いろいろな実なっけんど、団子の木さは何年かに一度しか実なんねがった。 ところが、蛇が来て、女衆さ教えたど。 「あいつは、神さま、何 ていうわけで、その男衆は絶対神さまの言うこと信じておったが、女衆は食ってみたればうまい。ほれ、うまくてなんねえ。何だか知恵の泉湧いてきたようだから、お前も食え、われだも食えていうわけで、みんなさ食せだ。ところが次の日から、いろいろな実なっていて、口さえ開いでいっど、満腹になる。だが実ていうの、限られた木にしか実 そういう風にして、殊勝なことでまよって呉 「そういう風にして団子さして、おら方さ返して呉 こういうこと、神さま約束したていうんだな。どんぴんからりん、すっからりん。 |
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