36 蛇の台のこと
五輪窪の蛇の台は露藤八景の一に数えられている。道の両側は薮で、ここを通ればいつも二三尾の蛇は道に出て、人が通れば傍の薮にかくれた。人呼んで蛇の台といった。また夕方など通ると狼は四五匹も遊んでおった。しかし人にいたずらをするということはなかった。ただ狐の好く油揚や肴を持参して通ると馬鹿にしてこれをとることがあったという。
(露藤)
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