15 和尚と小僧 ― 鰹節と小僧 ―
「火焚くところ、皆よく調べて、始末してから寝ろ」
と、小僧は、和尚からよく言われたもんだと。
和尚は寝たから、小僧は囲炉裡に行って、和尚が時々、囲炉裡の灰(あく)を突ついているのを思い出して掘ってみたと。そしたば、鰹節を囲炉裡に入れて置くと変らねと言うので、いっぱい鰹節を囲炉裡に入っでいたと。
小僧はそれを火箸で突き当てたから、皆掘って行って、寝ていて食ってしまったと。
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