3 山鳩鳩ぽっぽざぁ、ソンピン(つむじまがり)な奴で、親が死んだ時ぁ、ソンピン だから、「川端さ埋めてくろていうたらば、反対に、山さ埋めっか」 ど思って、そう言うたそうだ。ソンピンだからな。 ところが子に言わせっど、 「今まで、親のいうこと、決して聞いたことないげんども、死んだ時ぐらいは、 いっぺんは言うこと聞かんなねべ」 と思って、本当に川端に埋めだもんだも、山さ埋めないで。 そいつは、親が反対に言えば、川端さ埋めねで、山さ埋めっど思ったんだな。 ほだもんだから、こんどは、雨降りさなっど、 かかぁ流れるテデッポッポ て泣くんだど。 |
(佐沢・山田喜一) |
>>高畠町和田の昔話 目次へ |