22 小僧のみそず
小僧は牛馬のように使わっでひどいから、おら、みそずでも拵って食って逃げて行くべと思ったど。ところが、そら、杓子を持ってこらんなね、あれ持ってこらんなね、これ持ってこらんなね、大変だど。われ一人で食うのは、
ほだずな、われ一人で食うべと思うど、いそがしいもんだ。あんまりいそがしいと、「小僧とみそず」かなんて、いうたもんだ。
(我妻)
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