6 二十四孝
親に進ぜたいと思って、病気の親に、「何か上がっだいものはないか」て言うたら、「筍だら食だい」「ほんじゃらば、何とかして雪の中掘ってみたらば筍なんつぁ出ていないこともない」て思って、雪の中こいで、鍬かつねて行ってみたば、竹林の中に筍ぁ出っだど。そうして珍らしい筍出っだどて、取って来て、親に進ぜたところぁ、それから病気ぁ直ってマメになったど。そいつぁ神さま出しておくやったんだから、親孝行すっど、神さまみんな見てござるもんだど。とーびんと。
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