3 十二支ばなしお釈迦さま、逝くなりやっどき、見舞いに行くのだったど。そんどき、見舞いに、ヤンコヤンコ、ネ・ウシ・トラ・ウ・タツ・ミ・ウマ・ヒツジ・サル・トリ・イヌ・イと、みな行くとき、ツバメは洒落てるときにお釈迦さま逝くなったって。んだから、ツバメは入らなかったんだど。それから猫はネズミをとって食ったから、お釈迦さまはごしゃえで入らなかったんだど。またの話に、ウシの頭さネズミがのって、見舞いに行って、ウシが、 「おれが一番早くついた」 て言うたら、ネズミが前さとび降りて、 「いや、おれが早い」 て言うたので、ネズミから始まるんだど。 |
(中條ちゑの) |
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