43 お春地蔵
むかし、嫁がいて、毎日そこのばばに、いびらっでいたど。ある日、嫁が麦を搗いっだら、ばばが出てきて、
「そんなことで搗けっか、おれがすっから、よこせ」と言って、杵をとりあげて嫁の頭をなぐって殺して、沼になげてしまったど。
そしたら、祟りが起ったもんだから、地蔵さまをつくって祭ったのが、お春地蔵のはじまりだど。
話者 関場 (福島市庭坂)
採集 渡部美喜子
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