45 大黒さま大黒さま、餅御馳走なってきて、ほうして来たれば、ほこの家の娘が大根洗っていだっけど。餅食ったときには消化すんには大根おろしがええなだもな。ほん で大黒さま、そういうこと分ったために、大根洗いしった娘のどこ通りかかって、 一本ていうたら、 「この大根、何本洗って来いて言っだもんだから、大根一本呉っど少なくなる。 んだから呉らんね」 て見だれば、股大根(まっかんだいこん)ある。その股の方、呉(け)だ。ほだど数 も合う。「股大根あげる」ていうなだけど。ほして餅ばこなしたんだど。んだから 股大根ば、大黒さまのおかたていうんだ。 |
(砂子関・工藤盛雄) |
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