35 まま子いじめ
先妻の子どもが糠福、後妻の子どもが米福で、栗拾いに行って、まま母(かか)の子に
は孔ぽあいでだな、あずけて、われの子さは孔ぽあいでねなあずけて、糠福はな
んぼ拾ってもたまんね。んだずど、家さ来てごしゃがっで、まま母の子どもばり
ごしゃがっでいんのだど。
お釜鍋さ火焚いて、萩の橋渡らせらっで、死んだんだど。ほして埋めらっで、
後で幽霊になって出はったど。
「ままかか、にくいちゃ」
なて語って出るんだけど。
(砂子関・悪七)
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