31 笠地蔵じんつぁとばんちゃいて、じんつぁが正月の町買い行ったげんども、途中、地蔵さま、笠かぶっていねどこ通って行ったんだべちゃ。ほんでわかんねと思って じいさんが、こんど食うやつ買うより、地蔵さまさ笠かぶせた方ええどて、笠買っ て地蔵さまさかぶせてきたんだど。 ほしたれば、その夜来たのっだな。地蔵さまだ、何かいっぱい持ってきたんだ ど。ほして、何か音すっど思って出はってみたら、すばらしい音立でで、われ食 ねで、地蔵さまさかぶせて呉(け)だお礼に、戸の口さどっしり置いで行ったどこよ。 どーびん。 |
(砂子関・工藤あきえ) |
>>西川町の昔話 目次へ |