4 ゴマ蒔きにまかるゴマ蒔きにまかる何石何石蒔いてきた 千石千石蒔いてきた 千石屋の女郎は 神の前ではらんだ 仏の前でつん産(な)した 名はなんとつけまんしょ 八幡太郎とつけまんしょ 八幡太郎のおんまやさ 馬なんぼたてこんだ 四十八頭たてごんだ 草なんぼ刈りこんだ 四十八背負い刈りごんだ 水なんぼくれごんだ 四十八桶くれごんだ いっちのなかのよい馬さ 油めいてとろめいて 栗毛のはなをよりかけて 今日どこまでまかるべ ああまぁそとで日が暮れて あかつき起きて空見れば うつくしい稚児が 金の盃さしかけて こがねのちょうしを手にもって ぐるぐるへいしに酒ついだ |
(井上元一) |
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