木小屋の生活(1) -(3)針子のこと-

女は、お針子て、寺のおかちゃとかいう人さ行って習っていたもんだな、主に急がしくない時な、主に冬だな。補習科ていうて昼行ったこともあった。
 女の若い者の集りはなかった。行儀見習いもあった。貧しい家の女はほとんど町家の女中に、前金で行ったもんだな。残っている人は家に余裕のある娘さんだごでな。
(飯豊町椿 佐藤さん聞き書き抄)
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