47 テンポむかし
夕顔、朝げに、子ども衆大勢で、家の前さ植えたど。そうすっじど、毎日小便 かけたりしておがしったど。おがったにも、おがったにも、天竺さ届いたど。そ うすっどそこをみんなで上がって行ったど。天竺さ行ったど。そして天竺さ行っ たらば、天竺の子ども衆いでで、鐘よ太鼓よて、ドンドン、ドンドンと叩いて、 雨降らせたど。そうして遊んでまた夕顔降っで来たけど。
その雨は子ども衆の小便だったど。
(大平・渡部もよ)
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