38 食わず女房御飯食ね嫁欲しいていたれば、御飯食ね嫁来て、御飯食ねくてええ、ええて見っ だれば、ヤキミシいっぱい握って、髪ざらんとといて、頭の中さポンポンとみな 入っでやったけど。そうすっじどこんど、そいつ見つけっじど、オヤジ追かけらっ じゃど。追っかけらっじゃどき、逃げたにも逃げたにも、うんと行くじど、ヨモ ギと菖蒲あっどこの中さ入ったど。そしたば、「これさ入っじど、身なりぁ腐れっじし…」 て、ぐるぐる廻っけんども、入って来らんねで、生きたけど。 んだから、五月の節供に菖蒲とヨモギをさすのだど。 |
(大平・渡部もよ) |
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