6 勝々山むじな獲ってきて、下げて足手結わえておくもんだど。そうすっじど、じっちゃ、 また狩りに行ったって。そしてまたキジ獲って来たど。そして来て、キジとむじ な汁作っておけって、また行って来たど。そして帰って来たら、むじなも居ねけし、キジもいねけど。 「じっちゃ、キジ煮っだから」 なて言わっじゃど。そうすっど食ってみたば、しないにもしないにも、とって もしないど。そうすっど、外に居て鳥ぁ池の前の木さ止った、そして啼 (な) っこんだ ど。 しないも道理ばばのカイ て啼っけど。「異なごんだ」と思っていたど。そうして流しなんていうたって、 山の小屋のごんだから、丸太でも並べてあるばりだったべ。異なごんだ、異な鳥ぁ 啼くなぁと思って、流しさ行って見たれば、流しの下さ骨見えっけど。そうして 見たれば、ばば殺さっで、むじながばばどこ騙して、縄といで呉 (け) ろと言うて、ば んちゃが米搗きしった時に、 「といで呉っじど、米搗いて呉 (け) る」 て言わっで、むじなといてけたば、ばっちゃどこ殺してはぁ、そして肉食って、 骨カラ流しの下さ投げて、ばばに化けだんだど。そしてキジ煮たの自分ばり食っ てはぁ、ばば煮て置いだんだど。 |
(大平・渡部もよ) |
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